研究所所長

廣 高史 HIRO TAKAFUMI

・医療法人社団 博栄会 理事

・赤羽中央総合病院 病院長

・前日本大学医学部内科系循環器内科分野 教授


博栄会メディカル・フューチャー研究所は、2019年に、医療法人社団博栄会グループにより、医療の未来を常に見つめ、 かつ地域社会の安心と健康をもたらすために、地域ならではの包括的かつ学際的な医学研究を行う研究所として創立されました。 本研究所は、その研究成果が赤羽中央総合病院を中心とした実地診療に即直結するように連携しています。

研究の5つの柱

本研究所では5つの方向性をもって研究を進めています。

1.地域医療の新時代形成>

2.未来指向型医療画像技術の開発

3.未来型産学連携の促進

4.生命の本質の 先端的な視点による探求

5.「安心」の本質を学際的に探る

いずれにおいても、医療の未来を常に見据え、若い発想、新しい着眼点、ポジティブな着地点を常に意識した研究を行います。 また単に大学や公的研究所が行うような純粋科学的研究の延長ではなく、地域医療に直結するべく、自然科学の枠を超えて、 哲学・心理学の領域にも研究対象を広げ、地域医療をいかに安心に満ちたものにするかを目標にした研究を行っています。

1.地域医療の新時代形成

医療法人社団博栄会グループでは、2021年秋に現在の赤羽中央総合病院を移転新築し、新たに博栄会赤羽中央総合病院・東京シニアケアセンター赤羽を 発足します。この施設は同じ敷地内に総合病院・介護老人保健施設・保育所を有した包括的複合施設であり、 都内では初めての試みとしての未来型医療モデルです。地域の病医院が地域医療にいかに貢献できるのか、 そして地域社会といかに連携していくかを常に考えていく必要がある現代において、この医療モデルを通じて、 効率的で、きめ細やかで、そして心の通った地域医療の在り方を模索研究し実践していきます。

2.未来指向型医療画像技術の開発

本研究所では、IT、AI、Deep Learning、Big Data関連技術等を積極的に取り入れ、 各種医療イメージングやVirtual Realityの新規開発を行い、血管イメージングからスマホのアプリなどの開発に至るまで、 地域であっても、あるいは病院の通常の診察室であっても、最先端の医療を享受できる、 理解しやすい、そして患者・家族に近い医療画像技術の開発を行っています。

3.未来型産学連携の促進

明るい未来に直結する医学研究は、単施設で行うには常に限界があり、 大きな組織と壮大な未来への夢をもって取り組まねばなりません。 本研究所では常に大学や各種医療産業あるいは行政と連携を深めながら、研究を行っていきます。

4.生命の本質の先端的視点による探求

医療に従事する者にとって、病者を守り救いたいと思う原動力は、守るべきものがいかに貴く、 いかに素晴らしい存在なのかを認識してこそ、強くなっていきます。 多くの大学や公的研究所では、臓器や生体組織を極めて細分化し、それぞれの分野での研究が深く行われています。 しかし、本研究所では、逆の方向性をもち、細分化された各部分部分がいかに統合的に作用しあい、 一つの個体を形成しているのかという視点に立ち、新しい角度から生命の本質をとらえる研究を行っています。 その研究を深めれば深めるほど、生命というものはいかに壮大で、いかに素晴らしいものであるかが実感されていくからです。 そのために、たとえば、複雑系や複雑ネットワーク理論、自己組織化理論などの未来型の各種理論を取り入れ、 生命の本質の素晴らしさを日々科学的に実感していける研究を行っていきます。

5.「安心」の本質を学際的に探る

医療はあくまでも人間を救い、安心を与えることが目的です。それは単に部品の修理ではなく、 数字や画像だけで割り切れる対象でもありません。本研究所では、人間にとって「安心」とは何かを真摯な研究対象として追求し、 それを医療に実践していくことを考えています。そのためには、現代哲学的思考、心理学的アプローチも当然取り入れ、 ポジティブ心理学、ウェルビーイング論、行動経済・心理学といった新しい分野も視野に入れながら、 地域の人々にとって「安心」とは何か、何が安心をもたらすのかについて追求していきます。 たとえば、薬を処方するに当たって、医療側と患者側でどのような心理が働くのか、 安心して医療を提供し、安心して医療を受けるために、何が必要なのか、処方心理学などといった新規の学問分野にも光を当てていきます。