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コラム2

訪問看護で行う褥瘡=床ずれの対応について

博栄会訪問看護ステーション 管理者 笠井 明子

身体の同じ部位に持続して圧が加わると組織が壊れて、傷を作ります。
これが褥瘡です。訪問看護では褥瘡のケアに関わることがよくあります。
褥瘡の処理は、深さや大きさ、侵出液の状態など創部の状態に応じた衛生材料や軟膏類を使用していく事が重要です。そのために訪問した際、創部の状態をよく観察をし、必要があればすぐ主治医の先生に相談をします。
また処置だけでなく、適切な寝具が使用されているか、寝衣やオムツの着用時に皮膚にしわが当たっていないか、適切な福祉用具(除圧マットレス等)が使用されているか、食事や水分はとれているか、など多角的な観察、確認をし必要な支援を行います。
特に栄養状態が悪いと創部はなかなかよくなりません。どうしたら食事量が増えるか、嚥下は問題ないかなどについても配慮が必要で、利用者様・ご家族様のご意向も伺いながら、一緒に良い方法を考えていきます。
全身状態が悪化したり、介護者が介護を継続するのが難しい場合は主治医の先生と相談し、一旦入院して病状を回復させるということも一つの手です。
そして何より重要な事は褥瘡をつくらないこと。つまり予防です。
できるだけ活動量が低下しないよう、理学療法士が訪問しリハビリを行うこともあります。また姿勢の保ち方をアドバイスしてえもらだけで、長く安定して座位がとれるようになります。
皮膚を清潔にすること、保湿をこころがけることなど他にも重要なことが沢山あり利用者様の状態に応じて個別に看護・リハビリを行っています。

2017年4月18日