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コラム4

冠動脈CTについて

浮間中央病院 放射線科 杉山 拓実


心臓CTはCT装置(図1参照)を使って心臓に栄養を提供する血管の冠動脈を評価することができる検査です。今回はこの冠動脈CTを受けるにあたって当院における検査の流れや注意点をコラムとしてまとめます。

最初に、冠動脈について少し説明を致したいと思います。
冠動脈とは心臓に酸素や栄養をおくる血管のことをいい、大きく分けて3本の血管があります(図2参照)。右に1本、左に2本ありこの血管が細くなり、心臓に十分な酸素がおくれなくなることによって狭心症や虚血性心疾患がおこります。
これらの、疾患を発見するためにおこなうのが心臓CTになります。



【当院での検査の流れについて】
外来で医師の診察や造影剤の同意についての説明を受けます。それから、冠動脈CT検査の予約をしていただきます。

検査当日は造影剤使用のため検査前数時間は食事を止めていただきます。
検査前に、脈拍が乱れている人や速い方は場合によっては脈拍を少し下げる薬を使います。
この薬が効くまで30分ぐらいかかります。
検査室に入ったら検査用の服に着替えていただき、寝台に寝ていただきます。
そして、胸に心電図モニターをつけます。心電図の波形を見ながら検査していくため検査中は体を動かさないようにお願いします。
そして、造影剤をいれるための注射をします。
検査が始まったら、女性の声で息止めの合図を出すのでそちらに合わせて呼吸をしっかりとめてください。途中で本番に向けて息止め練習をしていきます。人によって息止めの時間は前後しますが、15~20秒息止めをしてもらいます。
最後に造影剤を入れて検査します。造影剤が体の中に入ってくると体が熱く感じることがあります。こちらは造影剤が体の中を流れているときに誰でも感じることなので心配ありません。体調が悪くなったりした場合は、担当のスタッフにお知らせください。
造影剤が体の中に入ってからは、15~20秒息を止めている間に撮影は終わります。
検査室に入ってから検査が終わるまでに30分程度かかります。

検査後は、造影剤を体の外に出すために水分を取ってください。
造影剤はすべて、尿と一緒に排出されるため水分制限がない場合は水分をいつもより多めに取って尿を出すようにしてください。

画像の解析には1週間程度かかりますので、結果説明は1週間前後になります。

次の方は、冠動脈CT検査に向いていないため良好な解析結果が得られない場合があります。
・長い息止めができない方
・耳が遠く、指示が十分伝わらない方 ・脈拍が乱れている方(期外収縮や心房細動など)
・腎機能が悪い方
・造影剤にアレルギーのある方

2017年4月12日