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コラム12

腰痛について

介護老人保健施設「太陽の都」 リハビリ科主任 井上 晋吾


ご無沙汰しております。
秋も深まって、朝晩特に冷えるようになりましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
ご無沙汰しております。リハビリテーション科主任の井上です。
寒くなってくると、身体の色々なところが痛くなってくる…そんな方はいらっしゃいませんか?私も腰痛持ちなのですが、寒くなってくると、なんだか腰の調子が悪くなってくるような…そんな気がしてなりません。 そこで今回は、腰痛の原因と種類、そして対策をご紹介したいと思います。

1.腰痛とは
 腰に痛みを感じる状態の事。人間が2本足で立つようになってから発生しやすくなったと考えられる。

2.腰痛の種類と原因
●加齢が原因の腰部痛
①変形性脊椎症…椎間板の水分が減少し、弾力がなくなることで脊椎が変形し、周囲の神経を刺激する。
②脊椎骨粗鬆症…骨量が減ることで、小さな力で圧迫骨折が起こりやすくなる。
③椎間関節症 …腰椎の関節の炎症。

●脊椎が原因の腰部痛
①脊椎分離症 …椎弓が骨折し、脊椎が不安定になる。
②脊椎すべり症…脊椎の一部がずれてお腹側に移動し、神経を圧迫する。
③脊柱管狭窄症…脊柱管の内径が狭まり、中を通っている神経や血管を圧迫する。

●筋肉や神経が原因の腰部痛
①腰痛症   …関節の筋肉や神経に強い負荷がかかったり、過度の緊張や疲労によって起こる。運動不足や肥満、ストレスによる血行不良で筋肉疲労を起こす事もある。

●内臓が原因の腰部痛
①泌尿器系  …腎臓結石、尿路結石、膀胱炎、腎盂炎、前立腺肥大症
②消化器系  …胃潰瘍、胆石、胆嚢炎、胆管炎、十二指腸潰瘍
③循環器系  …腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症
④一般的な疾患…風邪、インフルエンザ等

●椎間板が原因の腰部痛
①椎間板ヘルニア…弾力を失った椎間板の髄核が外に飛び出して神経を圧迫による場合と、運動や労働で過度の負荷がかかった場合に起こりやすい。

3.腰痛になりやすい人の特徴
①腰椎の反りが強くなっている
②腹筋・背筋の筋力が低下している
③背筋や下肢の筋肉の柔軟性が低下している

4.対策(腰痛予防体操)
●ストレッチ
①ハムストリングス…仰向けに寝ながら片方の大腿後面を抱え、直角に保持し、そこから(太もも後面)お尻が浮かない程度でゆっくりと膝を伸ばす。痛みのない範囲で伸ばし、10~20秒保持し、ゆっくり戻す。
②腰背部筋    …仰向けで膝を立てた状態で片方の膝を反対の手で保持する。そのままゆっくり膝を床に近づけ、痛みのない所まで捻ったら、10~20秒保持し、ゆっくり戻す。
③下腿三頭筋   …仰向けで片方の膝を伸ばし、踵を付けたまま爪先を上に上げ(ふくらはぎ)る。そのまま10~20秒保持し、ゆっくり戻す。
④大腿四頭筋   …横向きで片方の足首を後ろから持ち、それをお尻に近づける。(太もも前面)そのまま10~20秒保持し、ゆっくり戻す。

●筋力訓練(各10回×1~3セット)
①腹筋      …仰向けで両膝を立て、お腹に手を乗せ、おへそを覗くように頭を上げる。
②大臀筋(お尻) …仰向けで両膝を立て、お尻をゆっくり持ち上げる。一呼吸おいてゆっくり戻す。
③背筋      …うつぶせに寝てベルトのあたりに枕など、厚みのあるものを置く。手を後ろで組み、顎を引いた状態で胸を張る。※背中は反らない!
④スクワット   …立位にて脚を肩幅に広げ、お尻をゆっくり下げる。背中が丸くならないように注意し、膝が直角になった所で止め、ゆっくり戻す。

※筋力訓練を行う時は、勢いをつけずに、ゆっくりと行うようにして下さい。また、息を止めないよう、注意して下さい。

以上いくつかの体操をご紹介いたしましたが、痛みのある時には無理をしないで下さい。
また、病気によってはやってはいけない運動もありますので、どれをやったらいいか分からない場合は、医師に相談して頂いてから行うようにして下さい。

長々と今回は書いてしまいましたが、もし分からないことがありましたら、いつでも太陽の都へご相談ください。