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コラム15

風邪の予防には休養こそが大切!

介護老人保健施設「太陽の都」 事務長 福士 康造


今年の冬は記録的な寒波が続いています。インフルエンザの流行も急増し併せて風邪も流行しています。そこで今回は風についてお話をしたみたいと思います。

1年間に風邪をひく回数は成人で年平均2回という調査があります。
風邪の原因は色々ありますがその90%以上がウイルス感染によることが分かっていて、そのウイルスの種類は200以上にも上ると言われております。風邪に対応するお薬も色々ありますが、風邪を治すには自分の持っている免疫力によってウイルスを退治する方法がベストです。この免疫力を強化するためには「休養」こそが何より大切でゆっくり休んで身体を休めると共に食事や生活の節制をを守って体力を養う事が肝心です。昔から「風邪は万病のもと」と言われますが、風邪をこじらせて別の病気を引き起こしたり、持病を悪化させる等、「風邪」だと思っても実は重大な病気の事もあるからです。取りあえずは市販の薬を飲んで様子を見るのもいいですが、症状が悪くなっていく。高熱が続く、異様にだるい発疹や黄疸、むくみ、のどや首のリンパ節が腫れて痛むなどの症状が出てきた場合には直ちに医師の診察を受けましょう。

◎風邪は初期に治してしまうのが肝心風邪は引きはじめに治してしまうのが肝心です。「風邪ひいたかな?」と思った時の対策は「安静」「保温」「栄養」の3つです。

(1) 安静
とにかく横になって休むこと。1日休めば治ってしまう風邪を、忙しいからと無理に仕事に出たり家事を頑張ったりすると、こじらせて長引かせるもとになります。
(2) 保温
安静を取る時に保温に気を付けましょう。部屋を暖かくしてきちんと布団をかけて寒くないようにして寝ます。暖房のために空気が乾燥したり汚れたりしないように保温と換気に注意してください。汗をかいたらこまめに下着を換えて体を冷やさないようにしましょう。
(3)栄養
体力をつけ免疫力を増強するために、栄養補給が必要です。消化のよい食品を温かくしてたべるのがよく、温かいうどんや野菜入り卵雑炊などもお勧めです。食欲がないときは無理して食べる必要はありません。その他、水分を十分に補給する、タバコをやめる、ストレスを避けるなどの注意も必要です。

◎風邪を予防するには
寒さが風邪の原因となると言われますが、むしろ「暖かい」「寒い」の激しい温度変化が良くない事が分かっています。日常生活の中では、暖房のある暖かい部屋と寒い屋外を出入りしなくてはなりませんが、その時に衣服をこまめに脱ぎ着するようにして、温度差の影響を少なくすることが大切です。暖房の中で厚着をして汗をかき、そのまま屋外に出て体を冷やすというのが、風邪の重要な引き金になります。風邪が流行っている時には外出時にマスクをするのも予防に役立ちます。ウイルスの侵入を防ぐという冷たい外気の直接の刺激を避ける、鼻やのどの粘膜の乾燥を防ぐなどによって、ウイルス感染を予防します。外出から帰ったときは、うがいも結構ですが、その代わりに、熱い飲み物を一杯飲むのも風邪の予防に役立ちます。ウイルスや細菌を洗い流し、冷えた体を温める効果もあります。

立春は過ぎましたが、まだ2月。寒さは続きますので、健康管理は十分にしてお過ごしください。

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