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コラム16

“食べる機能って?”

介護老人保健施設「太陽の都」 管理栄養士 栗島 愛


日増しに暖かくなり早春の息吹を感じるこの頃です。
皆様、お変わりございませんでしょうか。

今回は“食べる機能(摂食嚥下機能)”についてのお話しです。
食べることは健康と生きる楽しみを支える大切な行為です。
しかしながらご高齢の多くの方々が食べる機能に関する問題を抱えています。
食べる機能が低下すると栄養が充分に摂れず「低栄養」になったり、誤嚥性肺炎を起こすリスクが高まります。

食べ物を目で見てから口へ運び、咀嚼(そしゃく)して、嚥下(えんげ)する

一連の動きを“摂食(せっしょく)”と呼びます。
咀嚼(そしゃく)とはよく噛んで噛み砕くことです。主に下顎と歯、舌を使って、食べ物をしっかり噛みくだき、唾液と充分に混ぜ合わせることで、飲み込みやすい食物のかたまり(食塊/しょっかい)を形成します。
嚥下(えんげ)とは食塊を飲み込み、食道から胃に送ることです。

※食べる機能が低下している可能性がある症状
【身体の機能面】
・歯(義歯)の具合が良くない ・舌に白いもの(舌苔)が沢山ついている
・口が閉じにくい       ・呂律(ろれつ)が回りにくい
・咳をする力、発声の力が弱い ・痩せてきた  …等
【食事中や食後の様子】
・食べる量が減った   ・軟らかい物しか食べなくなった
・口の中に食べ物を長くため込んでいる
・よだれがよく出る(食事中ではない時にも)
・口からよく食べこぼす ・むせ込み、痰が多い ・声がかすれる …等

ご自身や周囲の方に上記のような症状が見られたら出来るだけ早く専門医に相談しましょう。また食事も食べやすいよう軟らかく飲み込み易くする工夫が必要です。
太陽の都にご来所の際はお食事のご質問・ご相談などいつでもお声掛け下さい。

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