地域の多職種に向けた褥瘡研修、TOKOωTOKOセミナーのご報告

 床ずれをなくそう!TOKOωTOKO~北区褥瘡対策プロジェクト~(通称とことこ)は地域の褥瘡ケアのスキルアップを目指し、看護職員、リハビリ職員、介護職員、ケアマネジャーなど地域の多職種に向けて、定期的に学習会を開催しています。 

第26回目の学習会を6月28日(土)に赤羽中央総合病院「つどいの広場」で行いました。テーマは「褥瘡を見ればケアがわかる~おしりの褥瘡編~」です。この研修は大人気企画で、TOKOωTOKO設立後、三回目の開催となります。会場の関係で、参加人数を50名様に制限させていただきましたが、世話人を含め55名の方にご参加いただき、大変有意義な学習会となりました。 

褥瘡は、いくらガイドラインを遵守した外用薬や創傷被覆材を駆使しても、原因となる圧迫やズレをなくさなければ治癒しません。故に、直接治療に関わる医師や看護職員の力だけでは改善しないのです。そこで、褥瘡の場所や形から褥瘡の発生原因を推測し、生活の中の何が原因で、どのように対策をしたらよいのか、多職種で判断できるような研修を企画いたしました。 

事例検討会では、2事例の写真だけを見ていただき、原因と対策について他職種で検討をしていただきました。グループごとの発表では、写真しか提示していないにもかかわらず、褥瘡の発生原因について、その方の生活や性格まで的確に想像し、早期に治癒するための対策が考えられていました。 

東京都北区はTOKOωTOKOだけでなく、多職種連携のための研修会が多数行われています。職種の壁、施設の壁を超え、それぞれの職種の強みを生かし、患者さん利用者さんに、より良いケアが提供できる土台ができていると、強く感じられる研修会となりました。 

次回10月11日には「褥瘡を見ればケアがわかる~おしり以外の褥瘡編~」 

を実施する予定です。沢山の方々のご参加をお待ちしております。